はじめに
突然の停電は、誰もが一度は経験したことがある不安な出来事です。真っ暗になった部屋で「何をすればいいの?」「どこに連絡すれば?」と慌ててしまうのは当然のことです。
有限会社斉木電気設備は、1972年の創業以来、50年以上にわたり電気設備工事に携わってきた専門家として、数多くの停電トラブルに対応してまいりました。総施工数20,000件超、自治体関連6,000件超の実績から得た知識と経験を活かし、この記事では停電時の正しい対処法を分かりやすく解説いたします。
この記事を読めば、停電が起きても慌てずに適切な行動ができるようになります。さらに、事前の備えや予防策についても詳しくご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
- 停電が起きたら最初にすべきこと
- 停電の原因を特定する方法
- ブレーカーの種類別対処法
- 停電時に絶対にやってはいけないこと
- 停電が長期化した場合の対応
- 停電復旧後に確認すべきポイント
- 停電に備える事前対策
- プロが教える停電予防のポイント
1. 停電が起きたら最初にすべきこと
停電が発生した瞬間、まず落ち着いて以下の3つのステップを実行してください。
ステップ1:停電の範囲を確認する
最初に行うべきは、停電がどの範囲で起きているかの確認です。
確認方法:
- 窓から外を見て、街灯や信号機が点いているか確認
- 隣家や近隣のビルの明かりを確認
- 自宅内の全ての部屋が停電しているか、一部の部屋だけか確認
判断基準:
- 自宅のみが停電 → ブレーカーのトラブルまたは屋内配線の問題
- 近隣一帯が停電 → 電力会社側の設備トラブルまたは災害
- 一部の部屋だけ停電 → 特定回路のブレーカーが落ちている
ステップ2:安全確保のための応急処置
停電の範囲が確認できたら、次は安全確保です。
すぐに行うこと:
- 発熱系電化製品の電源を切る
- アイロン
- ヘアドライヤー
- 電気ストーブ
- オーブントースター
- 回転系機器の電源を切る
- ハンドミキサー
- 電動ドリル
- 扇風機
- ミキサー
- 精密機器の保護
- パソコン:作業中のデータを保存し、シャットダウン
- 外付けハードディスク:電源プラグを抜く
- ルーター・モデム:電源プラグを抜く
ステップ3:情報収集の準備
停電の状況によっては、情報収集が必要になります。
準備するもの:
- スマートフォン(省電力モードに設定)
- 懐中電灯
- ラジオ(電池式または手回し式)
確認する情報源:
- 電力会社の停電情報サイト
- 自治体の防災情報
- SNSでの地域情報(信頼できる公式アカウント)
2. 停電の原因を特定する方法
停電の原因を正しく特定することで、適切な対処法が分かります。電気設備のプロとして、原因特定の手順を詳しく解説します。
自宅のみが停電している場合
自宅だけが停電している場合、原因の90%以上は分電盤のブレーカーにあります。
原因特定の手順:
- 分電盤の場所を確認
- 一般的には玄関近くの壁面に設置
- 賃貸住宅の場合は玄関扉の内側や廊下
- 戸建ての場合は玄関脇や洗面所近く
- 懐中電灯で分電盤を照らす
- 停電時は分電盤周辺も暗いため、必ず照明が必要
- スマートフォンのライトは電池消耗が激しいので非推奨
- どのブレーカーが落ちているか確認
- アンペアブレーカー(主幹ブレーカー)
- 漏電ブレーカー
- 安全ブレーカー(配線用遮断器)
近隣一帯が停電している場合
近隣全体が停電している場合は、電力会社側の設備トラブルが原因です。
主な原因:
- 自然災害:台風、落雷、地震、大雪
- 設備故障:変圧器の故障、送電線の断線
- 事故:車両の電柱衝突、クレーン作業での電線切断
- 計画停電:設備点検・工事(事前通知あり)
対応方法:
- 電力会社の停電情報サイトで状況確認
- 復旧見込み時間を確認
- 長期化が予想される場合は、次章の対策を実施
電気設備のプロからのアドバイス
51年の経験から言えることは、停電の原因の約70%はブレーカーのトラブルです。特に夏場や冬場のエアコン使用時、また電子レンジとIH調理器を同時使用した際などに、アンペアブレーカーが落ちるケースが多発します。
また、古い建物では経年劣化による漏電も珍しくありません。定期的な電気設備の点検が、突然の停電を防ぐ最も有効な対策となります。
3. ブレーカーの種類別対処法
分電盤には主に3種類のブレーカーがあり、それぞれ役割と対処法が異なります。電気設備のプロとして、正しい操作方法を詳しく解説します。
アンペアブレーカー(主幹ブレーカー)が落ちている場合
役割: 契約電力(アンペア数)を超える電気を使用すると、自動的に電気を遮断します。
落ちる主な原因:
- 複数の電化製品を同時使用
- 契約アンペア数が生活スタイルに合っていない
- 季節的な電力使用量の増加(エアコン使用時期など)
正しい復旧手順:
- 使用中だった電化製品を特定
- 停電直前に使っていた機器をリストアップ
- 特に消費電力の大きい機器(エアコン、電子レンジ、IHクッキングヒーター、ドライヤーなど)
- 電化製品の電源を切る、またはプラグを抜く
- 少なくとも2〜3つの大型電化製品を停止
- 消費電力の目安:エアコン(800〜1,500W)、電子レンジ(1,000〜1,500W)、IH(3,000W)
- アンペアブレーカーを復旧
- ブレーカーのレバーを一度「切」の位置まで下げる
- その後、「入」の位置まで上げる
- 電化製品を段階的に使用再開
- 一度に全て使わず、一つずつ様子を見ながら再開
プロからの重要なアドバイス: アンペアブレーカーが頻繁に落ちる場合は、契約アンペア数の見直しが必要です。現在の生活スタイルに合った容量に変更することで、ストレスなく電気を使用できます。電力会社に連絡すれば、多くの場合無料で変更できます。
漏電ブレーカーが落ちている場合
役割: 漏電(電気が本来の経路以外に流れること)を検知し、感電や火災を防ぐために電気を遮断します。
落ちる主な原因:
- 電化製品の絶縁不良
- 配線の経年劣化
- 水濡れによる漏電
- コンセント周辺の湿気
- 小動物による配線の損傷
正しい復旧手順:
- すべてのブレーカーを「切」にする
- まず漏電ブレーカーを切る
- 次にすべての安全ブレーカーを切る
- 漏電ブレーカーを「入」にする
- この時点ではまだ電気は来ません
- 安全ブレーカーを一つずつ「入」にする
- 1つ目を入れる → 漏電ブレーカーが落ちないか確認
- 2つ目を入れる → 同様に確認
- これを全ての安全ブレーカーで繰り返す
- 漏電箇所の特定
- 特定の安全ブレーカーを入れた時に漏電ブレーカーが落ちる場合、その回路で漏電発生
- その回路は使用せず、他の回路のみ復旧
- 専門業者に連絡
- 漏電箇所が特定できたら、すぐに電気工事業者に連絡
- 漏電は火災や感電の危険があるため、自己判断での修理は厳禁
⚠️ 重要な警告: 漏電ブレーカーが落ちた場合は、決して無理に復旧させないでください。漏電は火災や感電の重大な危険を伴います。50年以上の経験から言えることは、漏電トラブルの約30%は水回り(洗面所、キッチン、浴室)で発生しています。特に梅雨時期や台風シーズンは注意が必要です。
安全ブレーカー(配線用遮断器)が落ちている場合
役割: 各部屋や用途別に電気回路を分け、その回路で電気を使いすぎた場合に遮断します。
落ちる主な原因:
- その回路だけで電気の使いすぎ
- 特定のコンセントに複数の機器を集中接続(タコ足配線)
- 一つの部屋で複数の高消費電力機器を同時使用
正しい復旧手順:
- どの部屋・回路のブレーカーか確認
- 分電盤には通常、回路ごとにラベルが貼られている
- 「リビング」「寝室1」「キッチン」「エアコン専用」など
- その回路で使用中だった電化製品を確認
- 停電した部屋で何を使っていたか思い出す
- 特に消費電力の大きい機器に注目
- 電化製品の電源を切るまたはプラグを抜く
- 少なくとも1〜2つの機器を停止
- 安全ブレーカーを復旧
- レバーを「切」→「入」の順に操作
- 使用方法を見直す
- 同じ回路で同時に使う機器を減らす
- 電力を分散させる工夫をする
プロからの実践的アドバイス: 安全ブレーカーが頻繁に落ちる場合、その回路の容量不足が考えられます。特に古い建物では、現代の電化製品の消費電力に対応しきれていないケースがよくあります。回路の増設や配線の見直しで根本的な解決が可能です。
4. 停電時に絶対にやってはいけないこと
電気設備のプロとして、50年以上の経験から得た「絶対にやってはいけないこと」をお伝えします。これらは命に関わる重大な危険を伴います。
①むやみにブレーカーを何度も入れ直す
危険性:
- 漏電が原因の場合、火災や感電の危険が増大
- ブレーカー自体が故障する可能性
- 配線や電化製品に過度の負荷がかかる
正しい対応: ブレーカーが落ちる原因を特定してから復旧操作を行ってください。3回以上落ちる場合は、必ず専門業者に相談してください。
②濡れた手でブレーカーや電化製品を触る
危険性:
- 感電の危険
- 特に漏電している場合は致命的
正しい対応:
- 必ず手を拭いてから操作
- できればゴム手袋を着用
- 足元が濡れている場合は、乾いたマットの上に立つ
③室内で発電機やカセットコンロを使用する
危険性:
- 一酸化炭素中毒のリスク
- 実際に死亡事故も発生しています
正しい対応:
- ガソリン発電機は必ず屋外で使用
- カセットコンロ使用時は必ず換気
- 一酸化炭素警報器の設置を推奨
④明かり代わりにろうそくを無防備に使う
危険性:
- 火災の危険
- 地震の余震で倒れる可能性
- 子供やペットが倒す危険
正しい対応:
- LED懐中電灯やランタンを使用
- やむを得ずろうそくを使う場合は、不燃性の容器に入れ、就寝前に必ず消す
⑤切れた電線に近づく
危険性:
- 感電死の危険
- 見た目には切れていても通電していることがある
正しい対応:
- 発見したら最低5m以上離れる
- 周囲の人にも近づかないよう注意喚起
- すぐに電力会社(または119番)に通報
⑥冷蔵庫を頻繁に開け閉めする
理由:
- 冷気が逃げて食品が傷む
- 停電中は冷気を保つことが最優先
正しい対応:
- 停電中は原則として冷蔵庫を開けない
- 扉を開けなければ2〜3時間は冷気が保たれる
- 長期化が予想される場合は、保冷剤を活用
⑦避難時にブレーカーを上げたまま放置
危険性:
- 通電火災のリスク
- 災害時に最も多い二次災害
正しい対応:
- 避難する際は必ず主幹ブレーカーを「切」にする
- ガスの元栓も閉める
- 帰宅後、安全を確認してからブレーカーを上げる
プロからの警告: これらの「やってはいけないこと」は、過去の停電事故で実際に被害を生んだ行為です。特に漏電や感電事故は、一瞬の判断ミスが命取りになります。少しでも不安がある場合は、自己判断せず専門業者に相談してください。
5. 停電が長期化した場合の対応
災害などで停電が数時間から数日間続く場合の対応策を、電気設備のプロの視点から解説します。
電源確保の優先順位
第1優先:通信手段(スマートフォン)の確保
- 省電力モードに設定
- 画面の明るさを最低限に
- 不要なアプリを終了
- 機内モードを活用(電波が弱い場合)
- バッテリー残量が50%以下になったら使用を控える
モバイルバッテリーの活用:
- 容量10,000mAh以上のものを推奨
- 日頃から満充電にしておく
- 複数台の準備が理想的
第2優先:照明の確保
- LED懐中電灯を各部屋に配置
- ヘッドライトは両手が使えるため便利
- ペットボトルランタンの作り方:
- 透明なペットボトルに水を入れる
- 懐中電灯を下から当てる
- 光が拡散してランタンのように使える
第3優先:情報収集手段
- 手回し式または電池式ラジオ
- 地域の災害情報、電力会社の復旧情報を入手
- デマに惑わされないよう公式情報源を確認
太陽光発電・蓄電池をお持ちの場合
自立運転モードへの切り替え:
- 太陽光発電用ブレーカーを「切」にする
- 運転切替スイッチを「自立」に切り替える
- 自立運転用コンセントから電気を使用
使用可能電力:
- 一般的に1,500W程度
- 優先順位を決めて使用
- 冷蔵庫、スマートフォン充電、照明など
注意点:
- 天候により発電量が変動
- 夜間は発電できない(蓄電池がない場合)
- 高消費電力機器(エアコン、電子レンジなど)の同時使用は避ける
食品管理の実践的テクニック
冷蔵庫の対応:
- 最初の2時間:一切開けない
- 3〜6時間経過:必要最小限の開閉
- 6時間以上:
- 冷凍食品を冷蔵室の上段に移動
- 保冷剤を活用
- クーラーボックスがあれば移し替え
食べる順番の優先順位:
- アイスクリーム類(最も早く溶ける)
- 乳製品(牛乳、ヨーグルトなど)
- 生鮮食品(肉、魚など)
- 調理済み食品
- 野菜類
トイレの使用方法
タンク式トイレの場合:
- 断水していなければ通常通り使用可能
- レバーで流せる
タンクレストイレの場合:
流し方:
- バケツに6〜8Lの水を準備
- 便器に一気に流し込む(勢いが重要)
- 汚物が流れたことを確認
- さらに3〜4Lの水をゆっくり注ぎ、水位を戻す
注意点:
- 2〜3回に1回は、バケツ2杯分(12〜16L)の水を流す
- 排水管の詰まりを防ぐため
- 災害時は排水管の破損の可能性があるため、できれば携帯トイレを使用
暑さ・寒さ対策
夏場の熱中症対策:
- こまめな水分補給(1時間にコップ1杯)
- 濡らしたタオルを首に巻く
- 保冷剤で首・わきの下・太ももの付け根を冷やす
- 風通しを良くする(複数の窓を開ける)
- 日中の外出を避ける
冬場の寒さ対策:
- 重ね着(空気の層を作ることが重要)
- 首・手首・足首を温める(太い血管が通る部分)
- 毛布やブランケットを活用
- 使い捨てカイロを背中や腰に貼る
- 一つの部屋に家族で集まる(体温で室温上昇)
プロからの助言: 20,000件を超える施工経験から、停電時の二次被害の多くは「準備不足」と「無理な対応」から生じます。特に高齢者や乳幼児がいるご家庭では、早めの避難や支援要請も選択肢に入れてください。
6. 停電復旧後に確認すべきポイント
停電が復旧した後も、注意が必要です。電気設備のプロとして、復旧後の正しい手順をお伝えします。
復旧の正しい手順
ステップ1:周辺環境の安全確認
- ガス漏れのチェック
- ガスのにおいがしないか確認
- においがする場合は、絶対に電気を使用しない
- 窓を開けて換気
- ガス会社に連絡
- 水漏れ・浸水のチェック
- 床や壁が濡れていないか確認
- コンセント周辺が濡れている場合は使用しない
- 電化製品が水没していないか確認
- 電化製品の外観チェック
- 焦げたにおいがしないか
- コードが破損していないか
- プラグ周辺に焦げ跡がないか
ステップ2:ブレーカーの復旧
- 主幹ブレーカーが「切」になっていることを確認
- すべての安全ブレーカーを「切」にする
- 主幹ブレーカーを「入」にする
- 安全ブレーカーを一つずつ「入」にする
- 各ブレーカーを入れるたびに、異常がないか確認
- 異音や異臭がある場合はすぐに「切」にする
ステップ3:電化製品の段階的復旧
- 照明から点灯確認
- まずは各部屋の照明が正常に点くか確認
- 次に冷蔵庫・エアコンを復旧
- 生活に必要な基本設備から
- パソコンやテレビは最後に
- 電圧が安定してから使用開始
- できれば15分程度待ってから
- 一つずつ動作確認
- 異音、異臭、異常な発熱がないか
- 正常に動作するか確認
通電火災を防ぐための重要ポイント
通電火災とは: 停電復旧時に、破損した電気配線や転倒した電化製品に電気が流れて発火する現象です。
特に注意が必要な状況:
- 地震で電化製品が転倒・落下した
- 水害で電化製品が浸水した
- 停電が長期間続いた
- 電化製品の上に物が落ちた
防止策:
- 電化製品の周辺を片付けてから復旧
- 破損や水濡れの可能性がある機器は、専門家の点検を受けるまで使用しない
- 感震ブレーカーの設置(地震時に自動でブレーカーを遮断)
タイマー設定のリセット
停電により、以下のようなタイマー設定がリセットされている可能性があります:
- エアコンのタイマー
- 炊飯器の予約炊飯
- 電気温水器のタイマー
- 給湯器の時刻設定
- テレビの録画予約
- 照明のタイマー
これらを再設定してください。特に電気温水器は、深夜電力を活用する設定が解除されている場合、電気代が大幅に上がる可能性があります。
太陽光発電・蓄電池の設定
自立運転モードから通常運転モードへの切り替えが必要です:
- 運転切替スイッチを「通常」に戻す
- 太陽光発電用ブレーカーを「入」にする
- モニターで正常に発電・売電しているか確認
異常があった場合の対応
以下のような異常を発見した場合は、すぐに電気の使用を中止し、専門業者に連絡してください:
- 焦げたにおいがする
- ブレーカーがすぐに落ちる
- 電気が一部しか復旧しない
- コンセントやスイッチが熱い
- 電化製品の動作が不安定
- 照明がチカチカする
プロの視点: 50年以上の経験から、復旧後のトラブルの多くは「焦って一気に全てを復旧させようとすること」が原因です。一つずつ丁寧に確認することで、二次被害を防ぐことができます。
7. 停電に備える事前対策
災害大国日本では、停電への備えは必須です。電気設備のプロとして、実践的な備えをご提案します。
必須の防災グッズ
照明関係:
- LED懐中電灯(最低3本)
- リビング、寝室、トイレ付近に配置
- 単三電池式が汎用性が高い
- ランタン型も1つあると便利
- ヘッドライト(1〜2個)
- 両手が使えるため作業に便利
- 夜間のブレーカー操作に重宝
- 蓄光テープ
- 懐中電灯本体に貼る
- 分電盤の周辺に貼る
- ドアノブや階段の手すりに貼る
電源関係:
- モバイルバッテリー(容量10,000mAh以上)
- 最低2個準備
- 3ヶ月に1回は満充電にする
- スマートフォン2〜3回分充電可能
- 乾電池(単三・単四)
- 各サイズ12本以上のストック
- 使用期限を定期的に確認
- ローリングストック方式(使いながら補充)
- 電池スペーサー
- 単三電池を単一・単二として使用可能
- 備蓄電池の種類を減らせる
- 手回し充電式ラジオ
- ラジオ・懐中電灯・充電機能の3in1が理想
- 電池不要で半永久的に使用可能
情報収集関係:
- 防災ラジオ
- AM/FM両対応
- 自治体の防災行政無線も聞ける機種がベスト
- 携帯電話の予備バッテリー
- 家族の人数分
生活必需品:
- 飲料水(1人1日3L×3日分)
- ペットボトルで保管
- 賞味期限の管理
- 非常食(3日分)
- 加熱不要のもの
- レトルト食品、缶詰、栄養補助食品
- 好みの味のものを選ぶ(ストレス軽減)
- カセットコンロ+ボンベ
- ボンベは6本以上
- 室内使用時は必ず換気
- 使い捨て食器・ラップ・アルミホイル
- 水が使えない場合に便利
- 携帯トイレ(50回分)
- 家族の人数×3日分以上
住宅設備の事前対策
感震ブレーカーの設置:
- 地震時に自動でブレーカーを遮断
- 通電火災を防ぐ最も効果的な方法
- 設置費用:1〜3万円程度
- 自治体の補助金制度がある場合も
太陽光発電・蓄電池の導入:
- 停電時も電気が使える
- 自立運転機能付きがおすすめ
- 蓄電池があれば夜間も使用可能
- 長期的な電気代削減効果も
非常用発電機:
- ガソリン式またはカセットボンベ式
- 必ず屋外で使用
- 定期的な試運転が必要
- 燃料の保管に注意
電気自動車(EV)・ハイブリッド車:
- V2H(Vehicle to Home)システムで家庭に給電可能
- 大容量のバッテリーとして活用
- 補助金制度も充実
日常の心がけ
- 分電盤の位置と操作方法を家族全員が把握
- 定期的に確認
- 子供にも教える(年齢に応じて)
- 懐中電灯の定位置を決める
- 家族全員が知っている場所に
- 迷わず取り出せるように
- 電力会社の連絡先を控える
- 冷蔵庫に貼る
- スマートフォンに登録
- ご近所との連携
- 高齢者世帯の確認
- 停電情報の共有
- 定期的な避難訓練
- 停電を想定した訓練
- 夜間の避難経路確認
- 保険の確認
- 火災保険の補償内容
- 停電による損害がカバーされるか
季節別の備え
夏場(6〜9月):
- 熱中症対策グッズ(保冷剤、冷却シート)
- スポーツドリンク粉末
- 塩分補給用タブレット
- うちわ、扇子
冬場(12〜3月):
- 使い捨てカイロ(大量に)
- 毛布、寝袋
- 防寒着
- 湯たんぽ(電気不要のもの)
梅雨・台風シーズン(6〜10月):
- 防水シート
- 土のう袋
- 雨具
- 長靴
プロからの実践アドバイス: 20,000件超の施工実績から見えてきたことは、「備えている家庭」と「備えていない家庭」では、停電時のストレスが全く違うということです。特に小さなお子様や高齢者がいるご家庭では、日頃からの備えが家族の安全と安心につながります。
8. プロが教える停電予防のポイント
最後に、電気設備のプロとして、停電を未然に防ぐためのポイントをお伝えします。
定期的な電気設備点検の重要性
法定点検の対象:
- 一般住宅:法的義務はないが、推奨される
- 店舗・事務所(50kW以上):年1回の自主点検義務
- 工場・大型施設:電気主任技術者による定期点検義務
点検で発見できること:
- 配線の劣化・損傷
- ブレーカーの劣化
- コンセントの緩み・発熱
- 漏電の兆候
- 接続部の緩み
推奨点検頻度:
- 築10年未満:5年に1回
- 築10〜20年:3年に1回
- 築20年以上:2年に1回
- 異常を感じたら:すぐに
電気設備の寿命と交換時期
分電盤:
- 設計寿命:約13年
- 推奨交換時期:15〜20年
- 古い分電盤は安全機能が不十分な場合も
配線(屋内):
- 設計寿命:約30年
- 実用寿命:30〜40年
- 築年数が古い建物は全面改修を検討
コンセント・スイッチ:
- 設計寿命:約15年
- 推奨交換時期:15〜20年
- 使用頻度により前後
劣化のサイン:
- ブレーカーがよく落ちる
- コンセントが熱を持つ
- スイッチの接触が悪い
- 照明がチカチカする
- 焦げたにおいがする
- プラグを差し込んでも抜けやすい
契約アンペア数の適正化
世帯別の目安:
- 単身世帯:20〜30A
- 2人世帯:30〜40A
- 3〜4人世帯:40〜50A
- 5人以上、またはオール電化:60A以上
見直しが必要なケース:
- ブレーカーがよく落ちる
- 家族が増えた
- 在宅勤務が増えた
- 高齢者の同居で冷暖房の使用が増えた
- 電気自動車を購入した
オール電化住宅の注意点
停電時のリスク:
- 調理(IHクッキングヒーター)
- 給湯(エコキュート)
- 暖房(エアコン、床暖房)
対策:
- カセットコンロの常備
- 蓄電池の導入検討
- エコキュートのタンクに温水を貯めておく
- 太陽光発電との併用
雷対策
雷による停電を防ぐ:
- 避雷器の設置
- 分電盤に設置
- 雷サージから機器を保護
- 雷が鳴り始めたら
- パソコン、テレビの電源プラグを抜く
- モデム、ルーターの電源プラグを抜く
- 電話線、LANケーブルも抜く
- 雷ガードタップの使用
- サージプロテクター機能付き
- 高価な電化製品に使用
電気設備業者の選び方
信頼できる業者の特徴:
- 電気工事士の資格を持っている
- 施工実績が豊富
- 見積もりが明確
- アフターフォローがある
- 地域密着で長年営業している
斉木電気設備の強み:
- 創業51年の実績
- 総施工数20,000件超
- 自治体関連6,000件超
- 電気設備技術を通じた信頼
- 太陽光発電、省エネ改善にも対応
電気代削減と停電予防の両立
省エネ設備の導入:
- LED照明への交換
- 高効率エアコンへの更新
- 太陽光発電・蓄電池
- HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)
効果:
- 電気代削減
- 契約アンペア数の削減が可能に
- ブレーカーが落ちにくくなる
- 停電時の備えにもなる
災害に強い家づくり
新築・リフォーム時の検討事項:
- 太陽光発電+蓄電池
- V2Hシステム(電気自動車との連携)
- 感震ブレーカー
- 防水対策(浸水時の漏電防止)
- 分電盤の設置位置(浸水しにくい場所)
プロとしての最終アドバイス: 51年間で20,000件以上の電気設備工事に携わってきた経験から確信を持って言えることは、「定期的な点検とメンテナンスが、停電予防の最も確実な方法」だということです。特に築20年以上の建物にお住まいの方は、一度専門業者による点検を受けることを強くお勧めします。
まとめ
停電は突然起こりますが、正しい知識と準備があれば、慌てずに対処できます。
この記事のポイント:
- 停電時の基本対応
- 停電範囲の確認
- 発熱・回転系機器の電源を切る
- 情報収集の準備
- ブレーカー別の正しい対処法
- アンペアブレーカー:電気の使いすぎ
- 漏電ブレーカー:専門業者に相談
- 安全ブレーカー:その回路の負荷を減らす
- 絶対にやってはいけないこと
- 濡れた手での操作
- 室内での発電機使用
- 切れた電線に近づく
- 長期停電への備え
- 照明、電源、情報収集手段の確保
- 太陽光発電の活用
- 食品管理とトイレ対策
- 復旧後の確認
- 段階的な復旧
- 通電火災の予防
- 機器の動作確認
- 事前の備え
- 防災グッズの準備
- 定期的な点検
- 契約アンペア数の見直し
有限会社斉木電気設備からのメッセージ
私たち斉木電気設備は、1972年の創業以来、50年以上にわたり地域の皆様の電気設備を支えてまいりました。総施工数20,000件超、自治体関連6,000件超の実績を通じて、あらゆる電気トラブルに対応してきた経験があります。
停電は突然起こりますが、定期的な点検とメンテナンスで多くは予防できます。特に以下のような症状がある場合は、お気軽にご相談ください: