種類別W数・電気代計算式・年間節約額・2027年蛍光灯問題まで電気のプロが詳しく解説
「LEDに替えると電気代はどれくらい安くなるの?」「消費電力の計算方法がわからない」「蛍光灯とLEDはどっちが得?」——照明の消費電力についてこうした疑問をお持ちの方は多いです。結論から言えば、同じ明るさを出す場合、LEDの消費電力は白熱電球の約10分の1、蛍光灯の約2分の1です。本記事では、LEDの消費電力が低い理由・種類別のW数一覧・電気代の計算方法・年間の節約シミュレーション・2027年の蛍光灯問題まで、電気のプロの視点でわかりやすく解説します。LED切り替えを検討している方の判断材料として役立ててください。
📋 目次
- LEDの消費電力の基本——W数が少ない理由
- 白熱電球・蛍光灯とLEDの消費電力比較
- 電気代の計算方法と年間シミュレーション
- 種類別LEDの消費電力——用途に合った選び方
- LED切り替えで年間いくら節約できる?
- 2027年蛍光灯問題——今すぐLEDに替えるべき理由
- よくある誤解——W数・ルーメン・演色性の関係
- LED選びのチェックポイント5選
- よくある質問(FAQ)
💡LEDの消費電力の基本——W数が少ない理由
「消費電力」とは、電気機器が1時間あたりに消費する電力量をワット(W)で表した数値です。消費電力が小さいほど電気代が安くなります。LEDは同じ明るさを出しながら、なぜ他の照明より消費電力が圧倒的に少ないのでしょうか。
約1/10
の消費電力
白熱電球60Wと比べた場合
(LED:6〜8W)
約1/2
の消費電力
蛍光灯32Wと比べた場合
(LED:16W前後)
約90
%を光に変換
LEDの電力変換効率
(白熱電球は約10%)
LEDの消費電力が少ない最大の理由は「電力の変換効率」の高さにあります。白熱電球はフィラメントに電流を流して発熱させ、その熱で光を出す仕組みです。このため消費電力のおよそ90%は熱として放出され、光になるのはわずか約10%です。これが「白熱電球は熱い」と言われる理由でもあります。
一方、LEDは半導体(発光ダイオード)に電流を流すことで直接光を発生させます。熱への変換ロスが非常に少なく、消費電力の大部分を光エネルギーに変換できます。蛍光灯も放電による発光ですが、水銀蒸気の励起・紫外線変換というプロセスを経るためLEDほどの効率は出ません。この「変換効率の差」が、消費電力の大きな違いを生み出しています。
📌 「W数(ワット)」と「lm(ルーメン)」の違いを理解する
W数は「消費する電力の大きさ」を示し、lm(ルーメン)は「実際に出る明るさ」を示します。LEDへの切り替えで重要なのは「同じlm(明るさ)をより少ないW数で実現できるか」という点です。例えば白熱電球60W(810lm相当)をLEDで代替する場合、6〜9WのLEDで同等の明るさを出せます。LED製品を選ぶ際は「白熱電球○W相当」という表記を目安にするのが簡単です。
消費電力の低さはLEDの最大のメリットですが、それだけではありません。LEDは寿命が白熱電球の約40倍(4万時間以上)、蛍光灯の約3倍以上で、交換の手間とコストも大幅に削減できます。また、点灯直後から最大輝度で点灯するため、蛍光灯のように「最初は暗い」という問題もありません。消費電力・寿命・使い勝手の三拍子が揃っているのがLEDの強みです。
⚡白熱電球・蛍光灯とLEDの消費電力比較
LEDの消費電力を他の照明と具体的な数値で比較します。照明の種類によってW数・寿命・電気代はどれだけ異なるのかを確認しましょう。
従来照明(白熱電球・蛍光灯)
- 白熱電球(60W相当)消費電力:60W、寿命:約1,000時間
- 電球型蛍光灯(60W相当)消費電力:12〜14W、寿命:約6,000〜10,000時間
- 直管蛍光灯(40形)消費電力:32〜40W、寿命:約6,000〜12,000時間
- 蛍光灯シーリング(〜8畳)消費電力:60〜80W相当、寿命:約10,000時間
- 電力変換効率白熱電球:約10%、蛍光灯:約20〜30%
- 発熱白熱電球:非常に大きい(触れると火傷)、蛍光灯:やや発熱
LED(同等の明るさ)
- LED電球(60W相当)消費電力:6〜9W、寿命:約40,000時間
- LED電球(60W相当・電球型蛍光灯置換)消費電力:6〜9W、寿命:約40,000時間
- 直管LED(40形相当)消費電力:16〜20W、寿命:約40,000時間
- LEDシーリング(〜8畳)消費電力:30〜40W、寿命:約40,000時間
- 電力変換効率約70〜90%(種類・メーカーによる)
- 発熱発熱が少なく触れても安全(放熱部は除く)
| 照明の種類 | 消費電力 | 寿命 | 白熱60W比 |
|---|---|---|---|
| 白熱電球(60W) | 60 W | 約1,000時間 | — |
| 電球型蛍光灯(60W相当) | 12〜14 W | 約6,000〜10,000時間 | 約1/5 |
| LED電球(60W相当) | 6〜9 W | 約40,000時間 | 約1/8〜1/10 |
| 直管蛍光灯(40形) | 32〜40 W | 約6,000〜12,000時間 | — |
| 直管LED(40形相当) | 16〜20 W | 約40,000時間 | — |
| 蛍光灯シーリング(〜8畳) | 60〜80 W | 約10,000時間 | — |
| LEDシーリング(〜8畳) | 30〜40 W | 約40,000時間 | — |
上記の数値はメーカー・機種によって多少異なります。製品選びの際は「○W相当」「○lm」という表記を確認したうえで、実際の消費電力(W)を比較することが大切です。「明るさが同じかどうか」を確認せずにW数だけで判断すると、思ったより暗かったというケースが起きます。
また、LED製品の進化により近年は「高効率LED」と呼ばれるカテゴリも登場しており、同じ消費電力でも発光効率(lm/W)が高い製品は以前より格段に明るくなっています。例えば10年前のLED電球8Wは600〜650lm程度でしたが、現行の高効率品では800〜1,000lm以上を実現するものもあります。照明器具を選ぶ際は「何年前の製品か」「どのメーカーか」も性能に影響するため、最新モデルの仕様を確認することをお勧めします。既存のLED電球が古くなってきた場合も、新しい高効率モデルへの交換で追加の省エネ効果が期待できます。
🧮電気代の計算方法と年間シミュレーション
消費電力(W数)がわかれば、電気代を自分で計算できます。計算式はシンプルで、以下の3ステップです。
🔢 電気代の計算式
電気代(円)= 消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h)× 電力単価(円/kWh)
※電力単価の目安:約31円/kWh(2026年時点の全国平均目安)
【計算例】LED電球8W・1日8時間使用の場合
8(W)÷ 1,000 × 8(時間)× 31(円)= 約1.98円/日 → 年間:約723円
同じ条件で白熱電球60Wを使った場合は、60 ÷ 1,000 × 8 × 31 = 約14.9円/日、年間約5,438円です。LED電球(年間723円)と比較すると、年間約4,715円の節約になります。電球1個で年間5,000円近い差が出るのは、LED化の効果として非常にわかりやすい例です。
| 照明の種類 | 消費電力 | 1日8時間×年間電気代 | LED比較(差額) |
|---|---|---|---|
| 白熱電球(60W) | 60 W | 約5,438円 | +4,715円 |
| 電球型蛍光灯(13W) | 13 W | 約1,178円 | +455円 |
| LED電球(8W) | 8 W | 約723円 | —(基準) |
| 直管蛍光灯(36W) | 36 W | 約3,263円 | +1,715円 |
| 直管LED(18W) | 18 W | 約1,631円 | —(基準) |
| 蛍光灯シーリング(70W) | 70 W | 約6,344円 | +3,526円 |
| LEDシーリング(35W) | 35 W | 約2,818円 | —(基準) |
✅ 電気代の計算は「消費電力×使用時間×台数」でスケールする
家庭やオフィスには照明が複数あります。例えばオフィスに直管蛍光灯が20本ある場合、LEDへの切り替えで年間の電気代削減額は 1,715円 × 20本 = 約34,300円/年になります。店舗や工場など照明台数が多い施設ほど、LED化の費用対効果は大きくなります。
🔦種類別LEDの消費電力——用途に合った選び方
LEDには形状・用途に応じて複数の種類があり、それぞれ消費電力の目安が異なります。設置場所と用途に合った種類を選ぶことが省エネ効果を最大化するポイントです。
1
LED電球(E26口金・E17口金)——家庭の一般照明に
最も普及しているタイプで、白熱電球と同じ口金(E26・E17)で交換できます。明るさの目安(lm)と消費電力(W)は以下の通りです。白熱電球40W相当は4〜5W、60W相当は6〜9W、100W相当は13〜15W程度です。玄関・廊下・トイレ・リビングのスタンドライトなど、既存の器具をそのまま使いながら省エネ化できるのが最大のメリットです。
💡 「全方向タイプ」と「下方向タイプ」があります。ダイニングテーブルの真上など特定の場所を照らすなら下方向、部屋全体を明るくするなら全方向タイプを選びましょう。
2
直管型LED(20形・40形・110形)——オフィス・店舗・工場に
事務所・店舗・廊下・工場の天井照明として広く使われている直管蛍光灯の代替製品です。40形蛍光灯(32〜40W)の代わりに直管LED(16〜20W)を使うことで、消費電力を約50%削減できます。交換方式は①器具ごとLEDに交換②安定器バイパス工事のうえランプのみ交換の2種類があり、②の工事型は電気工事士の資格が必要です。長期的なコスト削減を目指すなら工事型の方が確実です。
💡 「工事不要タイプ」は取り付けが簡単ですが、既存の安定器を通すため消費電力の削減幅が若干小さくなります。
3
LEDシーリングライト——リビング・寝室に
部屋の天井に直接取り付けるシーリングライトは、家庭の照明の中でも最も使用頻度が高く省エネ効果が大きい場所です。〜6畳用は消費電力20〜25W、〜8畳用は30〜40W、〜12畳用は40〜50W程度が目安です。従来の蛍光灯シーリングと比べて約40〜50%の消費電力削減が期待できます。調光・調色機能付きを選ぶと、シーン(読書・リラックス・就寝前など)に合わせた光の使い方が可能になり、生活の質も向上します。
💡 LEDシーリングライトは本体ごとの交換が必要ですが、設置は引掛シーリングに差し込むだけで工事不要です。蛍光灯の電球代わりにLEDランプを買うよりコスパが良い場合があります。
4
LEDダウンライト・スポットライト——インテリア・店舗演出に
天井埋め込み型のダウンライトや壁に取り付けるスポットライトもLED化が進んでいます。消費電力は6〜12W程度と小さいですが、店舗・ホテル・住宅では多数設置されるため合計の消費電力は大きくなります。例えばダウンライト20灯の場合、1灯あたり8W × 20灯 = 160Wで、従来のハロゲン電球(50W×20灯=1,000W)と比べると消費電力は約84%削減できます。店舗では特にLEDダウンライトへの切り替えが電気代削減に直結します。
💡 ダウンライトの交換は器具の種類によって工事が必要な場合があります。電気工事士に相談のうえ、最適な交換方法を選んでください。
関連情報LED照明の種類選び・交換工事のご相談は細木電気へ — saikidenki.com
💰LED切り替えで年間いくら節約できる?
LED化の費用対効果を「初期費用の回収期間」で確認します。LED製品はまだ従来製品より高価な場合もありますが、電気代の削減で数年以内に元が取れるケースがほとんどです。
約1〜3
年で回収
白熱電球→LED電球
の初期費用回収期間
約3〜5
年で回収
蛍光灯→直管LED
(工事費含む場合)
40,000
時間
LEDの平均寿命
(1日8h使用で約13年)
| 置き換えパターン | 初期費用(目安) | 年間節約額 | 回収期間 |
|---|---|---|---|
| 白熱電球→LED電球(1灯) | 800〜1,500円 | 約4,700円 | 約0.2〜0.3年 |
| 蛍光灯→直管LED(工事なし、1本) | 1,500〜3,000円 | 約1,700円 | 約1〜2年 |
| 蛍光灯シーリング→LEDシーリング(1台) | 5,000〜15,000円 | 約3,500円 | 約1.5〜4年 |
| ハロゲンダウンライト→LED(1灯) | 2,000〜5,000円 | 約3,000〜5,000円 | 約0.5〜1.5年 |
| オフィス蛍光灯20本一括LED化(工事込み) | 15〜40万円 | 約3〜5万円 | 約3〜8年 |
回収期間の計算はあくまで目安であり、1日あたりの使用時間・電気代単価・LED製品の価格によって変わります。店舗・工場など24時間使用する場所では回収期間が大幅に短縮されます。また、国や自治体のLED化補助金を活用することで初期費用を圧縮できる場合があります。電気工事店やLED販売店に相談する際は、「補助金が使えるか」も合わせて確認することをお勧めします。
補助金制度の代表的なものとして、経済産業省所管の「省エネ補助金(設備更新)」や、各都道府県・市区町村が独自に実施するLED化支援制度があります。中小企業・小規模事業者向けには設備投資費用の最大50%程度が補助される制度も存在します。申請には工事完了報告書・消費電力比較表・見積書などが必要なため、事前に管轄の行政窓口や中小企業診断士、電気工事会社に相談するのが効率的です。なお補助金の募集時期・予算には上限があるため、早期に情報を収集して申請準備を進めることが重要です。
📌 LED化の費用対効果を最大にする順番
使用時間が長い・消費電力が大きい照明から優先的にLED化することで、投資対効果が最大になります。優先順位の目安は①24時間稼働する場所(深夜コンビニ・工場)→②1日10時間以上使うオフィス・店舗→③居間・ダイニングなど家族が長時間過ごす部屋→④廊下・トイレなど使用頻度が低い場所の順です。
📅2027年蛍光灯問題——今すぐLEDに替えるべき理由
「2027年問題」とは、国際条約(水銀に関する水俣条約)の規制強化により、2027年以降に蛍光灯の製造・輸入が実質的に終了することを指します。これにより、蛍光灯の価格上昇・在庫不足が今後加速することが予想されています。
水俣条約は2017年に発効した国際環境条約で、水銀による環境汚染・健康被害を防ぐことを目的としています。蛍光灯には発光原理上、水銀(Hg)が不可欠であり、条約の規制対象となっています。日本国内では経済産業省が2024年以降の段階的な規制強化ロードマップを示しており、2027年(令和9年)末を目処に直管蛍光灯・環形蛍光灯・電球型蛍光灯の製造・輸入が終了する予定です。主要照明メーカー(パナソニック・東芝ライテック・NECライティング)もすでに蛍光灯ランプの新規開発を終了しており、現在は既存製品の在庫対応のみとなっています。早期のLED切り替えが事実上の「照明の未来標準」となっています。
〜2027年以前
蛍光灯の製造・販売は継続
現時点では蛍光灯の製造・販売は継続していますが、主要メーカー(パナソニック・東芝・NEC)はすでに新製品の開発を終了しています。在庫は残っているものの、今後の供給は減少傾向です。
2027年以降
蛍光灯の製造・輸入が終了へ
水俣条約の規制により、直管蛍光灯(Hg=水銀使用)の製造・輸入が終了します。既存の在庫は使用できますが、交換用の蛍光灯が入手困難になります。価格高騰・品薄が想定されており、早めの準備が重要です。
2027〜2030年ごろ
蛍光灯の在庫が枯渇・入手困難
蛍光灯の市場在庫が底をつき、交換部品の入手が困難になります。蛍光灯器具のままでは照明が維持できなくなるため、LEDへの移行が事実上の義務となります。この時期に慌てて切り替えると工事費・製品費が高騰している可能性があります。
今すぐ推奨
計画的なLED化を今から進める
現在はLED製品の選択肢が豊富で価格も安定しています。電気工事の予約も比較的取りやすく、補助金制度も活用できます。2027年に向けて蛍光灯が多く残っている施設・店舗・事務所は、今が最も余裕を持ってLED化を進めるチャンスです。
⚠️ 「まだ使えるから大丈夫」では2027年に困る可能性
蛍光灯器具が現在使えていても、2027年以降は交換用の蛍光灯ランプが入手できなくなります。器具が壊れたり蛍光灯が切れたりしたタイミングで初めてLED化を検討するケースが多いですが、そのとき工事業者が混雑していたり製品が品薄だったりすると照明のない状態が続きます。特に店舗・工場・病院など照明が業務に直結する施設では、今のうちに計画的にLED化を進めることを強くお勧めします。
関連情報2027年問題に備えたLED化工事のご相談は細木電気へ — saikidenki.com
❌よくある誤解——W数・ルーメン・演色性の関係
LED選びでよくある誤解を3つ解説します。誤解を解消することで、正しいLED選びができるようになります。
誤解① 「W数が大きいほど明るい」
白熱電球の時代は「W数=明るさ」の目安として機能していました。しかしLEDでは消費電力(W)と明るさ(lm)の関係が製品によって大きく異なります。同じ8WのLED電球でも、安価な製品は600lm、高品質品は800lm以上という場合があります。W数だけを見てLEDを選ぶと「思ったより暗かった」というケースが起きます。明るさはW数ではなく「lm(ルーメン)」で比較するのが正しい方法です。
→ LED選びでは「○W相当」の表記と「lm(ルーメン)数」を確認する。60W相当の目安は810lm以上。
誤解② 「LEDに替えると色が悪くなる」
初期のLED製品は演色性(Ra)が低く、「食品の色が悪く見える」「肌の色が不自然」という問題がありました。しかし現在の高品質なLED製品はRa90以上(最高Ra100=太陽光に近い自然な発色)のものも多く流通しています。食品売場・美容サロン・美術館など演色性が重要な場所でも、高Ra値のLEDを選べば問題なく使えます。演色性を確認せずに安価なLEDを選ぶと色再現の問題が起きますが、これはLED全体の問題ではなく製品選びの問題です。
→ 演色性が重要な場所ではRa90以上のLED製品を選ぶ。製品仕様書のRa値を確認すること。
誤解③ 「調光できる蛍光灯の器具にLEDを入れれば調光できる」
調光機能付きの蛍光灯器具に一般的なLED電球を取り付けると、ちらつき・異常発熱・最悪の場合は火災の原因になります。LEDは「調光対応」と「非対応」に分かれており、調光器具に接続するには必ず「調光対応LED」を使用する必要があります。また逆に、調光対応LEDを調光器なしの器具で使っても問題はありませんが、調光機能は使えません。器具とLED製品の相性確認が必要です。
→ 調光器具には必ず「調光対応」表記のあるLED製品を使用する。不明な場合は電気工事士に相談を。
✅ LED選びで覚えておきたい3つの数値
①W(ワット):消費電力(小さいほど省エネ)、②lm(ルーメン):明るさ(大きいほど明るい)、③Ra(演色性):色の再現性(100に近いほど自然な色)。この3つを確認したうえでLEDを選ぶと、「暗かった」「色が変だった」という失敗を防げます。
🛒LED選びのチェックポイント5選
LEDを購入する際に確認すべき5つのポイントをまとめます。これを押さえることで、設置場所に最適なLED製品を選べます。
- 1 口金サイズ・取付方式を確認するE26(一般電球)・E17(小型電球)・引掛シーリング(シーリングライト)など、既存の器具の口金・取付方式に合った製品を選びます。口金サイズが合わないと物理的に取り付けられません。交換前に現在の電球・器具の規格を確認してください。
- 2 明るさ(lm)が用途に合っているか確認する用途別の明るさの目安:玄関・廊下は500〜700lm、洗面所・トイレは400〜500lm、リビングは〜6畳で2,000〜3,000lm、〜8畳で3,000〜4,000lm、デスクワーク用スタンドは500〜700lm程度が目安です。暗すぎると不便、明るすぎると眩しくなるため用途に合ったlm数を選びましょう。
- 3 色温度(K)を場所・目的に合わせる色温度が低い電球色(2700K)は温かみのあるオレンジ系の光で、リビング・寝室・飲食店に向いています。昼白色(5000K)は自然光に近く、オフィス・洗面所・キッチンに適しています。昼光色(6500K)は青白い光でクリアな印象があり、精密作業・事務所・コンビニに使われます。
- 4 調光対応の有無を確認する調光機能付きのスイッチ・器具を使っている場合は、必ず「調光対応」のLED製品を選びます。対応していないLEDを調光器に接続するとちらつき・故障・最悪の場合は発火の原因になります。調光対応かどうかは製品パッケージや仕様書で確認してください。
- 5 信頼できるメーカー・PSEマーク付きを選ぶLEDは電気製品であり、粗悪品による発火・故障が報告されています。国内メーカー品または「PSEマーク(電気用品安全法の基準適合品)」が付いた製品を選ぶことで安全性を確保できます。価格が極端に安い製品は品質・安全性に問題がある場合があります。
お役立ちLED製品の選定・設置・電気工事は細木電気にお任せください — saikidenki.com
❓よくある質問(FAQ)
Q. LED電球に替えると本当に電気代が安くなりますか?
はい、確実に安くなります。白熱電球60WからLED電球8Wに替えた場合、1日8時間使用で年間約4,700円の電気代削減になります。LED電球の購入費用(800〜1,500円程度)は数週間〜数か月の電気代節約で回収できます。使用時間が長いほど節約効果は大きくなります。店舗・オフィスなど照明を長時間使う場所では特に効果が顕著です。
Q. LED電球は何年くらい使えますか?
一般的なLED電球の定格寿命は40,000時間です。1日8時間使用した場合、40,000 ÷ 8 ÷ 365 = 約13.7年持つ計算です。白熱電球(約1,000時間=約5か月)と比べて約40倍の寿命があります。ただし、高温環境での使用・密閉型器具への不適切な取り付け・電圧変動が激しい環境では寿命が短くなることがあります。器具の仕様を確認してから取り付けることが長寿命を維持するポイントです。
Q. 蛍光灯器具にLEDランプをそのまま付けられますか?
器具の種類によります。「工事不要タイプ」のLEDランプは既存の蛍光灯器具にそのまま取り付けられますが、安定器(インバーター・グロー式)の種類によっては対応していないものもあります。製品パッケージの「対応器具」欄を必ず確認してください。「工事型」のLEDは安定器をバイパスする電気工事が必要ですが、長期的な安定性と省エネ効果が高くなります。安全のため、工事型への切り替えは第二種電気工事士以上の資格を持つ業者に依頼してください。
Q. LEDの消費電力を自分で測定できますか?
はい、ワットモニター(消費電力計)という家電量販店で2,000〜5,000円程度で購入できる機器を使えば、実際の消費電力を自分で測定できます。コンセントとプラグの間に差し込むだけで消費電力(W)・電力量(kWh)・電気代をリアルタイムで確認できます。複数の照明器具の消費電力を比較したり、古い器具の実際の消費電力を確認したりするのに役立ちます。製品によっては月間の消費電力量を記録する機能も付いており、LED化前後の比較データとして活用できます。なお、壁スイッチで制御される天井照明(シーリングライト・直管蛍光灯など)は個別のコンセントがないため測定が難しいケースもあります。その場合は電気工事士による計測依頼が確実です。
📌 この記事のまとめ
- LEDの消費電力は同じ明るさ(lm)を出す場合、白熱電球の約10分の1(60W→6〜9W)、蛍光灯の約2分の1(32〜40W→16〜20W)という圧倒的な省エネ効果がある。
- 電気代の計算は「消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×電力単価(円/kWh)」で求められる。白熱電球1灯をLED化するだけで年間約4,700円の削減になる。
- 種類別の消費電力の目安:LED電球(60W相当)6〜9W、直管LED(40形相当)16〜20W、LEDシーリング(〜8畳)30〜40W、LEDダウンライト6〜12W。
- LED化の初期費用は電気代節約で1〜5年以内に回収できるケースがほとんど。使用時間が長い・台数が多いほどROIが高くなる。
- 2027年以降、水俣条約の規制により蛍光灯の製造・輸入が終了。価格高騰・品薄が予想されるため、今のうちに計画的なLED化を進めることが重要。
- LED選びで確認すべき項目は①口金・取付方式②明るさ(lm)③色温度(K)④調光対応の有無⑤PSEマーク・メーカー信頼性の5つ。
- 「W数が大きい=明るい」「LEDは色が悪い」は誤解。lm(ルーメン)で明るさを、Ra(演色性)で色再現性を確認することが正しいLED選びの基本。
- LED化に伴う電気工事・補助金活用・製品選定に迷ったら、地元の信頼できる電気工事業者への相談が最短ルートです。現地状況に合わせた最適な提案を受けられます。費用見積もりは複数社に依頼し比較することをお勧めします。
※本記事の消費電力・電気代の数値は目安であり、製品・使用環境・電力単価により異なります。正確な数値は製品仕様書または電力会社の料金明細をご確認ください。電気工事が必要な場合は必ず有資格者(第二種電気工事士以上)に依頼してください。