インターホンの故障や老朽化、新築やリフォームに伴う設置など、インターホン交換・設置が必要となる場面はさまざまです。しかし、インターホン工事には電気工事士の資格が必要な場合があり、適切な業者選びや工事費用の相場を知ることが重要です。本記事では、インターホン交換・設置の具体的な手順や必要な電気工事、費用の目安について詳しく解説し、安心して工事を依頼するためのポイントを紹介します。
インターホンの交換や設置が必要なケース

インターホンは、来訪者を確認したり、家族間の通話を行ったりするために重要な役割を果たします。しかし、さまざまな理由でインターホンの交換や新設を検討する必要があります。ここでは、インターホンの交換や設置が必要となる代表的なケースを詳しく解説します。
インターホンの故障や老朽化
現在使用しているインターホンが正常に動作しなくなった場合、交換を検討する必要があります。以下のような症状が見られる場合、インターホンが故障している可能性があります。
故障の症状 | 考えられる原因 |
---|---|
通話時に雑音やノイズが入る | スピーカーやマイクの劣化、配線の接触不良 |
モニター画面が映らない | ディスプレイの故障や電源のトラブル |
呼び出し音が鳴らない | スピーカーの故障や配線の断線 |
ボタンが反応しない | スイッチの接触不良や基板の劣化 |
インターホンの寿命は一般的に10~15年程度とされています。古いインターホンは内部の電子部品が劣化している場合が多く、修理ではなく交換を検討したほうが長期的に見てもメリットが大きいことが多いです。
新しい機能を備えたインターホンへの交換
最新のインターホンには、従来の音声通話機能に加えて防犯性や利便性を向上させる機能が搭載されています。以下のような新機能を備えたインターホンに交換することで、日常生活がより便利で安全になります。
- カメラ付きインターホンで訪問者の顔を確認できる
- スマートフォン連携機能により外出先でも応対が可能
- 録画機能で、不在時に訪問者が来た記録を残せる
- ワイヤレスモデルで配線工事を最小限に抑えられる
特に、スマートフォンとの連携機能を持つインターホンは、外出中でも訪問者の対応ができるため、共働き世帯や頻繁に外出する方におすすめです。
防犯対策としてのインターホン設置
防犯対策としてインターホンを設置・交換するケースもあります。特に以下のような理由で防犯性を高めるために、新しいインターホンの導入を検討する人が増えています。
- オートロック付きインターホンで、来訪者を確認しないと玄関を開けられないようにする
- 録画機能付きインターホンで、不審な訪問者の記録を残す
- モーションセンサー付きインターホンで、人が近づくと自動で録画を開始
特に高齢者や子どもだけの留守番が多い家庭では、防犯対策として機能性の高いインターホンを選ぶことで、安全性を確保できます。
新築やリフォーム時のインターホン新設
新築住宅の建設時やリフォームの際には、インターホンを新設するケースが多く見られます。特にリフォームを行う際には、既存の配線を活用できるかどうかも重要な要素となります。
新築やリフォームでインターホンを新設する場合、主に以下のような選択肢があります。
- 玄関ドアに埋め込み型のインターホンを設置する
- 集合住宅向けのインターホンシステムを導入する
- 既存のインターホン設備をグレードアップして設置する
特に、新築の場合は最初からセキュリティ対策が万全なインターホンを導入できるため、モニター付きやスマートロック連動型などの最新機能を備えたモデルを選ぶことが推奨されます。
電気工事士が行うインターホンの交換と設置

インターホンの交換や新設には専門的な電気工事が必要になる場合があります。特に有線タイプのインターホンを設置する際は、配線工事が伴うため電気工事士の資格を持つ業者に依頼することが推奨されます。ここでは、電気工事士が行うインターホンの交換・設置について詳しく解説します。
インターホンの種類と設置方法
インターホンには大きく分けて有線タイプと無線タイプの2種類があります。設置方法や適した環境が異なるため、それぞれの特徴を理解しておくことが重要です。
有線タイプのインターホン
有線タイプのインターホンは、親機と子機が電線で接続されているタイプであり、安定した通信が可能です。主な特徴として以下の点が挙げられます。
- 電波干渉がないため安定した通話が可能
- 電源供給が直接行われるため電池交換が不要
- 配線工事が必要なため設置には専門的な技術が求められる
一般的には、新築時やリフォーム時に設置されることが多く、マンションや戸建てで広く採用されています。
無線タイプのインターホン
無線タイプのインターホンはWi-Fiや無線通信を利用して親機と子機を接続するタイプで、配線工事が不要な点が特徴です。以下のようなメリットがあります。
- 配線工事が不要で手軽に設置可能
- 設置後の位置変更が容易
- 親機・子機間の距離が長いと通信の安定性に課題がある
無線タイプは賃貸住宅や後付けの際に便利ですが、通信環境によっては動作が不安定になることがあるため、使用環境を考慮して選ぶことが重要です。
インターホンの交換手順
既存のインターホンを新しいものに交換する際は、以下の手順で作業が行われます。
既存インターホンの取り外し
まず、現在使用しているインターホンの電源を切り、安全に作業ができるようにします。次に、壁や門柱に固定されている本体を取り外し、内部の配線をチェックします。
新しいインターホンの取り付け
次に、新しいインターホンの設置場所を確認し、説明書に沿って本体を固定します。有線タイプなら既存の配線を活用し、無線タイプなら電波の届く位置に設置することが重要です。
電気配線の接続と確認
有線タイプの場合は、配線を正しく接続し、電源を入れて通話や映像が正しく作動するかを確認します。無線タイプはWi-Fi設定を行い、実際の動作チェックをします。
インターホンの新設手順
建物に新しいインターホンを取り付ける場合は、以下のような流れで工事が進められます。
設置場所の選定
インターホンの設置場所は、来訪者の確認がしやすく、かつ防犯対策としても適した位置を選ぶことが重要です。特に玄関付近や門柱など、インターホンの使いやすさを考慮して決定します。
配線工事と電源確保
有線インターホンの場合は建物内の電気配線と接続するための工事が必要になります。また、電源の確保も必要で、コンセントが近くにない場合は新たに電気工事を行うこともあります。
本体取り付けと動作確認
最終的に本体をしっかり取り付け、動作確認を行います。有線タイプでは映像・音声の確認、無線タイプでは接続の安定性チェックが重要です。
インターホンの設置タイプ別特徴
インターホンの種類 | 設置工事 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
有線タイプ | 配線工事が必要 | 安定した通信が可能 | 設置に専門的な工事が必要 |
無線タイプ | 工事不要 | 簡単に取り付けできる | 通信が不安定な場合がある |
インターホンの交換・新設には適切な設置方法と機能選びが重要です。それぞれの特徴をしっかり理解し、安心できる工事を依頼しましょう。
インターホンの交換や設置にかかる費用の目安

インターホンを交換・設置する際には本体価格や工事費用など、さまざまなコストが発生します。ここではインターホン交換・設置にかかる費用の目安について詳しく解説します。
インターホン本体の価格
インターホン本体の価格は機能や種類によって大きく異なります。基本的に、シンプルな音声のみのインターホンは安価ですが、モニター付きやスマートフォン連携機能を持つ高機能タイプになると価格が上がります。
インターホンの種類 | 価格帯(目安) | 主な特徴 |
---|---|---|
音声のみタイプ | 5,000円~15,000円 | 通話のみ対応、低価格 |
モニター付きタイプ | 10,000円~50,000円 | 訪問者の映像を確認可能 |
スマートフォン連携タイプ | 20,000円~60,000円 | 外出先からアプリで応対 |
ワイヤレス(無線式)タイプ | 15,000円~40,000円 | 配線工事不要で設置が簡単 |
工事費用の相場
インターホンの工事費用は交換工事と新設工事で異なります。また、既存の配線状況や建物の構造によっても変動します。
交換工事にかかる費用
既存のインターホンを交換する場合、基本的には今ある配線を利用できるため、工事費用は比較的安価です。
工事内容 | 費用目安 | 工事のポイント |
---|---|---|
音声タイプから同タイプへ交換 | 5,000円~15,000円 | シンプルな交換で短時間で完了 |
モニター付きへ交換 | 10,000円~25,000円 | モニター配線が必要な場合も |
スマホ連携タイプへ交換 | 15,000円~30,000円 | Wi-Fi接続設定が必要なケースも |
新設工事にかかる費用
インターホンを新しく設置する場合は、電気配線や配管作業が必要なため、交換工事よりも費用が高くなります。
工事内容 | 費用目安 | 工事のポイント |
---|---|---|
有線インターホンの新設 | 30,000円~50,000円 | 配線工事が発生 |
無線インターホンの新設 | 10,000円~30,000円 | 設置が簡単で工賃が低め |
玄関と室内の2カ所設置 | 20,000円~50,000円 | 複数台の接続が必要 |
追加工事やオプション費用
標準的な交換・新設工事以外にも、以下のような追加工事が必要になる場合があります。
追加工事内容 | 費用目安 | 必要になるケース |
---|---|---|
配線の延長工事 | 5,000円~15,000円 | インターホンの設置場所が遠い場合 |
電源工事 | 10,000円~20,000円 | 新しく電源を確保する必要がある場合 |
防犯カメラとの連携設定 | 10,000円~30,000円 | 防犯対策を強化したい場合 |
壁面補修工事 | 15,000円~50,000円 | 取り外した跡が目立つ場合 |
工事を依頼する際は、どのような追加工事が必要になるか事前に確認し、見積もりを取得することが重要です。想定以上に費用がかかるケースもあるため、業者と相談の上、最適なプランを選びましょう。
インターホンの電気工事を依頼する際のポイント

信頼できる電気工事業者の選び方
インターホンの交換や新設を成功させるためには、信頼できる電気工事業者を選ぶことが重要です。適切な業者を選ぶために、以下のポイントを押さえましょう。
電気工事士の資格を持っているか
インターホン工事は「電気工事士」の資格が必要な作業を含むことが多いため、依頼する業者が有資格者であるかを確認しましょう。資格を持たない業者に依頼すると、配線不良や安全性の問題が生じる可能性があります。
実績や口コミをチェックする
業者の施工実績や口コミを事前にチェックすることで、対応の良さや技術力を判断できます。特に、自分が依頼したい内容と同じような施工実績があるかを確認し、安心して任せられるかを見極めましょう。
対応エリアとアフターフォローの有無
業者によって対応エリアが異なるため、まず自宅が施工エリアに含まれているかを確認しましょう。また、施工後にトラブルがあった場合でも対応してもらえるよう、アフターフォローの有無も重要です。保証期間や無料メンテナンスの有無も確認しておきましょう。
見積もりの取り方と比較ポイント
インターホンの交換や設置にかかる費用は業者によって異なるため、複数の業者から見積もりを取得し、比較することが大切です。以下の点を意識して見積もりを取ると、納得のいく業者選びができます。
明細が細かく記載された見積もりを依頼する
見積もりは工事費用の内訳がしっかり記載されているかを確認しましょう。「工事一式」とだけ書かれた見積もりの場合、詳細が不明で余計な費用が含まれている可能性があります。
相場と比較する
インターホン工事の相場を把握することで、適切な価格で依頼できるようになります。以下は一般的な工事費用の目安です。
工事内容 | 費用の目安 |
---|---|
インターホンの交換 | 約1.5万円〜3万円 |
インターホンの新設(配線工事含む) | 約3万円〜6万円 |
防犯機能付きインターホン設置 | 約5万円〜10万円 |
追加費用の有無を確認する
見積もりの時点では提示されていなくても、工事が始まった後に追加費用が発生するケースもあります。「追加作業が発生する場合の費用」について事前に確認し、後で高額請求されることがないようにしましょう。
工事依頼前に準備すべきこと
インターホンの交換や新設をスムーズに進めるために、工事依頼前に以下の点を準備しておきましょう。
現在のインターホンの設置状況を確認する
現在、自宅に取り付けられているインターホンのタイプを確認しておくと、業者とのやり取りがスムーズになります。「有線・無線の違い」や「電源の取り方」などを把握し、交換可能な機種を事前に業者と相談すると良いでしょう。
希望する機能を決めておく
インターホンには「カメラ付き」「スマートフォン連携」「ワイヤレス対応」など、さまざまな機能があります。事前に必要な機能を決めておくことで、機種選びがスムーズになり、的確な見積もりをもらいやすくなります。
設置場所を確認しておく
新しいインターホンを設置する場合、配線や電源の関係で設置できる位置が限られます。あらかじめ設置したい場所の電源の有無や配線の取り回しを確認しておくと、設置工事の際にスムーズに作業を進めることができます。
これらのポイントを押さえておくことで、安心してインターホンの工事を依頼できるようになります。しっかりと準備を行い、希望に合った信頼できる業者を選ぶことが重要です。
まとめ

インターホンの交換や新設は、安全性や利便性を向上させる重要な電気工事です。故障や老朽化、機能向上、防犯対策などの理由で交換や設置を検討するケースが多く、工事は有資格者である電気工事士が行うことが推奨されます。
費用は、本体価格に加えて工事費がかかり、交換なら1~3万円、新設なら3~10万円程度が相場です。適切な業者選びと見積もりの比較を行い、安全で快適なインターホン環境を整えましょう。